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更年期を原因とする体の異変は病気とは違うから治療の必要はない、そう考えているなら誤解があります。
症状の種類や程度にもよりますが、心身共に健康な毎日を送るためにはきちんとした治療が必要です。
そのためにはまず婦人科で体の異変が更年期によるものか、別の病気によるものかどうか検査を受けて確かめましょう。

【検査で自分の状態を知る】

婦人科で受けられる更年期障害の検査は何段階かに分かれています。
費用は病院によって多少異なりますが、だいたい5000円前後なので普通の健康診断とあまり変わりありません。
予約が必要な場合もあるので、事前に問い合わせをしてから行きましょう。

問診

通常は「クッパーマン更年期指数」か「簡易更年期指数(SMI)」いずれかを用いた問診から始まります。
この問診では症状ごとに自分で点数を付けるので、合計点によって症状の重さなどを調べます。
合計点が高いほど症状は重いという事になるので、自分の今の状況を考えて正直に書かなくてはいけません。

内診

膣の中へ器具を入れて状態を確かめる方法が一般的ですが、抵抗があれば断る事もできます。
内診だけで更年期障害かを診察する事は不可能なので、何のために内診が必要なのかを医師に確認してもいいです。
しかし更年期は膣内や子宮に異常が発生する時期でもあるので、健康診断の一環と思って検査を受けてもいいでしょう。

血液検査

血液検査をすると自律神経の状態を調べる事ができます。
更年期障害の原因であるホルモンバランスの崩れは自律神経の乱れにも繋がるので、血液検査はとても有効な検査方法です。
自律神経の状態は顆粒球とリンパ球の割合から分かるので、そこの数字から異常がないかを判断します。

【婦人科以外での受診】

症状が心の面に強く表れているようなときには、婦人科よりも心の病に対応している病院へ行った方がいいでしょう。
女性ホルモンの減少は気持ちの上下にも強い影響を与えるので、無理をしてしまうのは悪影響です。
薬を処方してもらう、専門家のカウンセリングを受けるなどすると改善が見込めます。

しかしカウンセリングを受ける場合は保険適用外になるので注意が必要です。
臨床心理士が行うカウンセリングも医療行為外になるので、少々費用が高くなってしまう場合があります。

【検査を受けた方がいい理由】

更年期障害の症状には他の重大な疾病と判断の難しいものがあります。
年齢からくるものと自己判断をしてしまうと、大きな病気を患っていても発見が遅れてしまいます。
まずは検査で更年期障害とはっきりさせてから、対処を考えた方がストレスを抱える事もなく体のためになります。

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