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男性と女性の更年期の違いを知れば理解が深まる

更年期障害は今まで女性特有の症状と思われてきましたが、実際には男性にも更年期障害を発症している人がいると分かってきました。理解が進まなかった原因として、男性更年期は女性と異なり個人差が余りにも大きすぎて症状が出ない人もいるからです。

女性の更年期は閉経を挟んで前後5年ずつの合計10年

更年期女性
女性の更年期が発生する時期は、閉経の5年前という状態が多く、ある日突然始まります。周囲の人には分からず本人すら最初は気付かないほどの症状から始まるので、妙にイライラして人に当たり散らすようになると更年期ではとからかわれることすらあるわけです。ふと自身が更年期かもと思われる時に初めて自覚症状があったと気づきます。女性ホルモンの中でもエストロゲンの分泌量が急激に減少するために、身体の自律神経のバランスが崩れるわけですから、類似物質でエストロゲンの減少度合いを緩やかにするだけで更年期症状は改善するわけです。一方、男性の更年期症状は、一度発症すると対策を行わない限り一生続きます。本人に更年期だという自覚が無いために、治療が行われないケースが多く周囲の人が教えてあげる必要があります。

男性の更年期はテストステロンの血中濃度で判定出来る

男性の更年期は、精巣から分泌されるテストステロンの血中濃度が一定以下になった時に症状が出始めます。女性と同様にホットフラッシュやイライラ・頭痛といった症状が中心ですが、中には不安感に苛まれる人も少なくありません。テストステロンの分泌量は個人差が大きく、中には80代になっても十分な分泌量を確保しているために更年期にならない男性もいます。男性の更年期症状は、テストステロンの血中濃度さえ引き上げれば症状が治まるので、運動と同時にホルモン療法を行って管理すれば更年期の症状を抑えられます。むしろ、男性自身が更年期だと気づくことが最も難しいです。

男性の更年期障害とはどんなものなのか

男性の更年期
「更年期障害」と聞くと女性の病気というイメージがありますが、実は男性も更年期障害になります。例えば、「最近笑うことが減った」「人生がどん底にいるような気分だ」「楽しいことなどひとつもない」など憂鬱な気分にとらわれることがありませんか。これは、男性ホルモンが減少しているために起こる男性更年期なのです。

中高年男性の憂鬱な気分は、自分の周りの環境の変化から大きな影響を受けていると言われており、原因の一つとして「加齢による変化」です。皮膚のシワや毛髪の減少、肥満などの外見からの老化、体力的な衰えを如実に感じ、気持ちが沈んでいってしまいがちになります。また、他の原因としては、家庭や仕事における環境や立場の変化などもあります。

男性の更年期によっては、テストロテン値が低くなっています。テストロテンには、抗うつ薬と同じように一酸化炭素を作り出す効果やストレス軽減効果が期待されており、この値が低くなることによりストレスが多くなってしまいます。また、テストロテン値が低いことでうつになりやすいとも言われています。

男性の更年期障害としての症状としては、先程が紹介している「イライラする」「不安になる」「うつ」なったり、「食欲の変化」や「不眠」「集中力の低下」「やる気が出ない」などがあげられます。これらの症状に該当しているなと感じた人は、男性更年期の可能性がありますので病院で受診する方が良いでしょう。

現在では「男性更年期障害外来」という機関があり、男性が充実した日々を送れるように治療を行っています。男性力ドックを行い、総合的に判断してくれ、からだ面とメンタル面の両面からの診察を行ってくれます。治療も数ヵ月に1回程度なので、頻繁に通う必要もないので、気軽に通うことができます。